エチオピアに於いて、旧暦で2007年9月12日はミレニアム元年という事で、アフリカ大陸全体が一緒になって祝うため、各国の大統領がお祝いにアジスアベバへ駆けつけていらっしゃいます。
その大きな行事の一環として、日本大使館総出の応援のもと、古流東洋会水墨花点前が二日目(9月13日)、市庁舎で華やかにご披露となりました。
家元他、畑中理朱、本城理佐(佐渡アン)と新弟子の吉田真理子によって、生花、平点前(三景)、和敬点前と鋏袱紗点前を行いました。
先ず、アジスアベバ市長のご挨拶に続いて、駒野大使のご挨拶があり、その後、ご招待下さったエチオピア女性輸出家協会(EWEA)の副会長、ハデイア・ゴンジ様より、2006年に行われたカイロでの「女性のダボス」といわれているサミットで、吉田真理子、本城理佐(佐渡アン)に出会った経緯、また、吉田が8種類のバラを輸入する話をきっかけに、来日されて、家元宅でお点前をご覧になった事など、話されました。
次に、いよいよ、家元(本城理佐(佐渡アン)通訳)による華麗なお点前が始まりました。
250人近くの観客の皆様(閣僚、各国の市長、大使ご夫妻、外国人コミュニティー、エチオピアの各分野の専門家とその家族)が、最後まで、大変熱心に、ご覧になり、私達は舞台でお辞儀するたびに、大きな拍手に包まれました。
最後の大活けでは、水道管でクリエイティヴに製作した門松に、EWEA会員のバラ園や庭で取った胡椒の枝、杉の枝や各色のバラが大変見事に活けられました。
その後、家元より市長へ流派の本が贈呈、また、1階の展示室会場では、市長に差し上げる漆の花器とエンジラというクレープのようなパン入れの籠に、畑中理朱が大きなバナナ葉と梵天のような枝やカンナの花をアトラクションで飾り、エチオピアと日本の友好を表しました。
その脇には、EWEAのビデオ観衆の間に活けられた生花、三景の作品、和敬の作品、鋏袱紗の作品も。
EWEAの女性起業家のあつかう、ショールや織物、コーヒー、特殊な土の花器、及びレザーの作品のご紹介もあり、即売も行われました。
使われなかったバラは各お客様に差し上げ、会は大変な賑わいになりました。
3日目はEWEAを対象に、20名以上の生け花のワークショップがアルメニアクラブで開かれ、皆様、ご自分で用意された花器や、植物、花、又、大使館公邸や会員の庭からの花や枝、葉を熱心に活けて、楽しんでおられました。
4日目は日本大使館公邸で、2回にわたり、50名近くにご指導。市庁舎へ参加しないゲストも多いので、はじめに鋏袱紗点前をご披露しました。

大使館公邸でのデイナーでは、日本に滞在のご経験のあるスイス大使ご夫妻(奥様は草月流の師範をお持ち)、大使ご夫人の会の会長であるイタリア大使ご夫妻、ミレニアム行事事務局長ご夫妻、アジスアベバ市長ご夫妻、EWEA副会長、大使館一等書記官と二等書記官ご夫妻と家元他、3人の弟子が、駒野大使よりご招待にあずかりました。
まだ発展途上国のエチオピアには日本料理店は余りないので、久しぶりの御寿司とてんぷらが大変美味しく、全員が井上シェフの料理を楽しみました。家元は、スピーチの中で、又必ず一年間のミレニアム行事が終わる前に、もう一度訪問される事を決意表明されました。
2600メートルの高さの高原であるアジスアベバは、酸素が薄く、熟睡が難しく、また、和歌を詠う時には多少息切れなども体験しましたが、大変、盛況のうちに、日本を代表する古流東洋会の文化交流事業を無事に終えることができ、喜ばしい滞在となりました。

